最近、DIYが流行っていますが、みなさんはDIYしたことありますか?DIYといってもいろいろありますよね。ここで紹介するDIYは日曜大工です。家にある古くなった家具をリメイクしたり、安いシンプルな家具を自分で好きなようにいじってみたり。
DIYと聞くと、器用な人しかできないと思う方もいると思います。でも大丈夫です!手順をしっかり踏めば、誰でもできます。不器用でも、味がでて、より良い作品になることもありますよ。
今回は、DIY初心者でも無理なくできる塗装を紹介します。
1.塗装をする前に知っておきたいこと
塗装するものによって塗り方、塗料が違います。塗装したいものは何で出来ているのか、どういう素材のものか、でどんな塗料を使うのか変わるのです。
今回は家具の塗装をメインに、塗装するものについていくつかご紹介します。
家具の材質について
ベニヤ・木材の場合
無垢の木であればそのまま塗装をするしましょう。ニスが塗られている場合は塗料がうまくのらない場合があるのでヤスリをかけてから塗装します。
既にペンキが塗られているところ
水性ペンキが塗られているところには水性ペンキ、油性ペンキが塗られているところには油性ペンキが原則です。
どちらのペンキが塗られているのか見分けるのは難しいですが、「爪で削ってみて削れたら水性、削れなければ油性」と判断する人が多いです。
逆にするとペンキの膜がヒビ割れたりしてしまいます。1度塗りだと、元から塗ってあった色が透ける場合があるので、2.3度塗りをオススメします。
化粧合板 (合板の表面に塗装などが施された木質ボード)
そのままでは塗料がきれいにのらないので、しっかりヤスリをかけてから塗ります。塗る前には粉をきれいに拭き取ってから塗りましょう!
塗料について
- バターミルクペイント(最高級の自然塗料)
バターミルクペイントは、アーリーアメリカンのやわらかい色調で、乾けば美しいマット仕上げに。そして耐水性に優れています。かわいらしく、マットに仕上げたい時にはバターミルクペイントを!
- オイルステイン(木材に浸透させる塗料)
イメージで言えば、木の色を変えられる塗料。アンティーク系の家具の塗装に適しています。ハケ跡が残りにくく、初心者の方も使いやすい塗料です。
- 一般塗料(手に入りやすくお手ごろ価格)
どこのホームセンターでも陳列されているオーソドックスな塗料。たくさんの色があり、楽しめます。
木目を塗りつぶすことができるので、塗る材にキズや節などがあってもペンキを塗ってしまえばわからなくなります。
2.今回の塗装に必要なもの
・養生テープ
・はけ2.3本
・塗料(バターミルクペイント) 色・半艶(ポリーアクアバーニッシュ)
・塗料をいれるバケツ
・雑巾
・塗装したい家具
コーナン、東急ハンズで買い揃えられます。
3.塗装の手順
では、塗装の手順について詳しく説明します。
靴箱を例にしますので一緒にやってみてください!
どこにでもあるようなこの靴箱をどうにかしたい!と思い、建具(扉や窓枠)や、巾木(壁と床の取り合い部に設ける部材)と色を揃えて統一感を出すようにダークブラウン(こげ茶)に塗装することにしました。
①ヤスリをかける
つるつるとしてこのまま塗っても、塗料がのらない素材なので、ヤスリをかけます。まっしろになるくらいまでヤスリをかける必要はありません。
角の部分は比較的色が変わりやすく、見た目でやすりがかかっているか分かるのですが、真ん中など色が変わりにくい部分もあります。面に凹凸を作り、塗料が乗りやすくするのが目的なので色が変わらなくても大丈夫です!触ってみて、少しざらざらするくらいで終了です。
②養生する
粉を拭き取った後、養生は塗ってはいけないところに塗料がついてしまうのを防ぐために行うことです。早く塗りたい!!とワクワクしているときに一番地味な作業が。。。しかし、ここで手を抜くと、せっかくのDIYが台無しになってしまいます。
”養生が一番大切”だと言っても過言ではありません。
塗る場所と塗らない場所の判断ですが、外から見て見える部分だけかそれとも全部塗ってしまうのか初めに決めます。
この靴箱の場合は外から見える部分だけ塗るので、このように中にはペンキが付かないように養生しています。
あとは家具を塗る場所にも養生が必要です。ビニールシートを敷けばそれだけでOK!塗ったものを壁に掛けかけるのなら壁にもビニールシートを貼っておきましょう。
塗りたいところ、塗りたくないところの境界線にきれいに貼ります。
④塗装する
いよいよペンキを使います。はけを使う前にペンキを塗っている間に毛が抜けて、家具についてしまうので、抜けかけている毛は取っておきます。
ペンキは分離している可能性があるのでよく混ぜてください。
塗り方は、塗料が全体にまんべんなく塗れるように、塗ったところに何回も塗料を重ねず、休憩を挟まずにスピーディに塗ります。真ん中は濃く、端は薄い、となってしまわないように、端から順に塗っていきましょう!
ハケは木目に沿って動かします。横に塗ったり、縦に塗ったりしてははけの線が変に出てしまいます。同じ方向にしか動かさないで下さい。
もし、「薄いんじゃないかな」と感じても大丈夫です。1度乾かして同じように全体に2度塗りをすれば、濃くなります。薄いからといって乾いてないのに何回も塗ると余計にムラができてしまいます。
⑤乾かす
乾燥時間は風通しの良い部屋なら30分もかかりません。目安は夏場は30分~1時間、冬場は1時間~2時間ほどです。
⑥半艶(ポリーアクアバーニッシュ)を塗る。
家具の塗装なので、出来上がったあと、触れる機会も多いですよね。そのときに手や服についてしまったり、お掃除していたらハゲてきた。なんてことが起こらないように、半艶を塗ります。
先ほどの塗料よりは、ムラなく塗るのは少し難しいかも知れませんが、先ほどと同じように、乾いていないのに何度も塗るということをせず、薄めにさっと塗れば、きれいに仕上がります。
これで完成です。
まとめ
古い靴箱も塗装するだけで印象がガラリと変わります。他の色を塗るとまた違った良さがでてきますよ!例えば、板によって色を変えてみたり、シャビーな感じを出すこともできます。
ヤスリをかけて、養生して、ペンキを塗った手作りの家具。愛着がわいて、新しい家具は必要なくなるかもしれません。もっともっと!とおうちの家具の色が全部変わってしまいますね。
新しい家具を買う前に、一度塗装してみませんか?